雑草と友達

「雑草との戦い」

夏の作業の大半を占める草刈。
畦(畑の回りの土手)は、もちろんの事、畝と畝の間の草刈もします。
1週間前に刈ったところも、既に5cmくらいの伸びている、というのはザラにあります。
明けても暮れても草刈なので、「雑草との戦い」という言葉が出ても仕方ないですね。



畑に生える草によって、畑の土の土壌診断ができると言われています。

ススキ、セイタカアワダチソウ、ヨモギ、スギナ、白クローバー、ギシギシなどが生えていると、荒地、やせ地になります。

カラスノエンドウ、スベリヒユ、ハコベ、ナズナ、ホトケノザなどが生えていると、作物を育てやすい土であるようです。

残念ながら、KOM'S FARMの畑は、3年間耕作放棄地、その前は慣行栽培をしていた畑のため、雑草の種類は、イネ科が中心で、ススキ、セイタカアワダチソウ、ヨモギ、スギナ、白クローバー、ギシギシなどが生えている、いわゆる荒地、やせ地になります。

その為に土作りをしっかりしなければならないわけです。

土を作るには、土の元となるものを入れてやるのが手っ取り早いです。
土の元というのは、発酵・分解を済ませた有機物、つまり堆肥です。
堆肥を毎作ごとに入れ、畑の土と混ぜ込み、土に変えていきます。
堆肥は1反(1000㎡)当たり1トンを目安に投入します。
自作の堆肥を用意して、畑に入れればいいのですが、
KOM'S FARMでは、年間1丁(10反)分の堆肥10トンが必要となり、それを作る為の技術・時間・場所が無いため、今は購入しています。

土つくりの為とはいえ、作物を栽培していない畝間の通路分を撒く余裕はありませんので、堆肥や肥料は畝を作る部分にだけ撒くことにしています。(経費削減です)

そうなると、畑全体の2/3に堆肥を入れますが、1/3には堆肥が入っていない事になります。
ただでさえも荒地の畑、これではいけません・・・。



土つくりのために、堆肥だけでなく、緑肥を使用します。
ソルゴー(ソルガム)、豆科のヘアリーベッチ、赤クローバー、ヒマワリ、えん麦など。
これらの植物を栽培し、土に戻していきます。



そして、雑草。
ほって置いても生えて、勝手に育つので、ゼロ円。

あまり好まれないイネ科の雑草を、あえて生やします。
そのわけについては、また今度。