冬にんじんの準備開始

梅雨も明け、すっかり夏空の下、
早くも冬支度を始めます。

丹波冬にんじんの畑の準備です。



夏に種を撒いて秋冬に収穫する、ニンジンなどの根菜類、葉物などは、
たくさん種を撒くので、ビニールマルチを使って栽培しません。

当然、種を撒くと同時に、雑草に覆われて、野菜が雑草に負けてしまいます。
では、どうするか?

KOM'S FARMのブログを読んでいただいている皆さんは、もうお分かりですよね。

透明ビニールマルチを畝にかけ、雑草を発芽させ、熱で焼いてしまう、
土の団粒構造を構築する、太陽熱養生です。

1年で一番暑いこの時期にすることで、マルチ内の温度が上がり、
表面付近にある種は一瞬で発芽し、熱によって枯れてしまします。
土の内部の温度が上がることで、土の中の微生物や土着菌が活発に活動し、
腐植(緑肥や堆肥)の分解・発酵速度が上がります。
梅雨の間に溜め込んだ水分の上下運動が起こり、呼吸しやすい土になります。

ただし、この太陽熱養生のポイントは、畝を密封すること。

空気層があったり、マルチの上に水が溜まるようなことがないように、
上面がフラットな畝を立て、マルチをピッチピチに張り、
畝の中に空気が入らないようにして、効率の良い分解・発酵を促すわけです。
雨で水没してしまうと、台無しに。できるだけ高畝にします。


誰に教えてもらうわけでもなく、今まで試行錯誤でしたが、
最近何とかコツをつかんだ圃場長。
ピッチピチの高畝ができました。

これで、大きなニンジンができそうです。

野菜の種を撒くのは、8月下旬頃。
それまで、畑の仲間たちに土を作ってもらうことにします。