トマト開花から

フルーツトマトの1段目の花が咲きました。
今年も1番に花をつけるのは、中玉トマトです。

引き続き、ミニトマトも咲き始めています。

大玉トマトは、発芽もゆっくり、成長もゆっくりだったので、
定植も一足遅くの定植。



トマトの花が咲き、受粉が成功すると、
3~4日くらいで花びらの根元がぷっくり膨らんできます。
1ヶ月くらいたつと、実が大きくなり、緑色のトマトになります。

緑色のトマトが赤くなるのには、温度が溜まると赤くなります。
大玉トマトでは積算温度が900度、ミニトマトだと800度必要。

トマトの積算温度の詳しくはこちら↓
【露地トマトが赤くなってきました。】
http://komsfarm.blogspot.jp/2014/08/blog-post_6.html


トマトは、南米の出身で、元々は乾燥した岩だらけの地面を這うように育つ植物です。

日本は湿度が高いので、風通しが悪くなると病気になりやすいため、
上に持ち上げて栽培するようになりました。
そうすることで光もよく当たるようになり、積算温度も確保できるようになったのです。

過酷な環境で生まれたトマトは、生命力が強いので、茎や葉をグイグイと伸ばします。
葉や茎を成長させてしまうと、実があまりできなくなってしまいます。

実をたくさん実らせるためにも、葉や茎の勢いを抑え気味に育てるのがポイント。
1~3段目を実らせるのも、その理由です。

1~3段目が実っても、葉や茎の勢いが安定しない場合は、脇芽を取らずにを伸ばします。
葉や茎の勢いをチェックするのは、茎の太さや葉の状況で判断します。

トマトは、茎も葉も実も、良く見るととても毛深いですね。
この毛は、空気中の水分をキャッチするためのもの。

生育適温は25℃くらいで、夜の気温は20℃くらいが快適で、
朝晩の気温差で夜露がこの毛に付着します。
この水分を吸収して、水分補給をします。


トマトの性質を知れば、今まで当たり前だと思っていた栽培方法にも納得がいきますね。


ちなみに、
大玉トマトの味が乗ってくるのは、4段目くらいからです。
3段目までは、梅雨の時期で雨が多いためです。

初期のトマトは爽やかなトマト、中盤からは濃い味トマト。
それぞれの時期のトマトをお楽しみに!