紫ケールと光合成

この冬に栽培していた紫ケールです。


そろそろ葉っぱも小さくなって、脇芽の出て来て、
もう少し気温が上がったら、チョウやアブラムシが登場して、
間もなく収穫終了するのですが、
まだご要望がある以上は、ギリギリまでお届けしようと思います。


ところで、紫ケールは小さいときから全身紫色をしています。
茎も、葉っぱも、葉っぱの裏側も紫。

茎の中と、葉っぱの断面(内部)は緑色。

この紫ケールは、光合成をどうやってしているのか、不思議に思ったので、
分かる範囲で調べてみました。



そもそも光合成は、葉っぱにある葉緑体(クロロフィル)の働きにより、
二酸化炭素と水を炭水化物と酸素に変換します。

このクロロフィルは緑色の色素で、葉っぱが緑色に見えるのは、この色素が光を反射して、緑色に見える。
→赤色と青色は吸収されている。

赤い葉っぱは、アントシアニンという色素が多く、この色素が光を反射することで赤色に見える。
→青色と緑色が吸収されている。






ここで青じそと赤紫蘇の事を書いているページを参考・引用してみました。
(参考 https://jspp.org/hiroba/q_and_a/detail.html?id=2096


赤紫蘇はアントシアニン含量が高く、赤ジソも青ジソも共に葉の葉肉細胞には(緑色の)葉緑体をもっていますが、赤ジソはアントシアニン含量が高く、葉緑体の色が赤いアントシアニンにマスクされて緑色が見えないため赤くみえます。赤ジソも青ジソと同じように葉緑体で進行する光合成によって成長しますが、赤ジソでも葉緑体にはアントシアニンは含まれていません。アントシアニンは細胞内では主に液胞に局在し、そのためアントシアニンは葉緑体で進行する光合成に、直接、関与していません。

・・・という事だそうです。

つまりは、紫ケールも赤紫蘇と同じで、クロロフィルを持っていて、アントシアニンのラップをまとっているので、紫色に見えるということかな。

ちなみに、
・ポインセチアの赤色は、アントシアニンが含まれ、クロロフィルが無い状態。

・秋に落葉樹が紅葉するのは、クロロフィルが減少し、アントシアニンが発生するため。

・生垣のレッドロビンの新芽が赤いのは、アントシアニンが多く、成長するにつれクロロフィルが増えるので、緑色になる。

・紫キャベツやトレビスは、外葉は緑色で、結球している内部は太陽に当たらないので、クロロフィルを含んでいないため紫色

紫ケールもちゃんと光合成をしているという事が分かったし、
考え出すと止まらないので、この辺で止めておきます。