夏野菜の畑の準備、菜種梅雨の前に

毎年3月の中旬から4月にかけて、前線が停滞して梅雨のような雨が降り続きます。菜の花が咲く頃なので、「菜種梅雨(なたねつゆ)」「春の長雨」といいます。

夏野菜の定植が5月上旬なので、だいたい4月中に畑の準備をすれば間に合うのですが、この菜種梅雨によって、畑の土がひどく湿って、耕うん出来なくなってしまいます。堆肥や肥料を土に混ぜて、最低でも2週間後の定植するのが一般的(家庭菜園では)ですが、農業となると面積も多いため、なかなかお天気とのタイミングが合わず、いつもギリギリ。

今年は、雨の少ない3月中に準備を終了させて、1ヶ月ビニールマルチの中で熟成させることにしました。

堆肥と有機資材を均等に散布。肥料はカツオ節の魚カスなので、強い魚臭。散布したままにすると、獣たちがエサだと思って食べに来るので、土に素早く混ぜ込んでおきます。


いよいよ畝立てとビニールマルチ張り。
今年の夏の畑は、比較的水ハケのいい畑で、とてもいい状態です。
今回は、栽培時の作業効率や、動線、排水の事を考え、短手の畝立て。
20mの畝が55本。

短手に畝立てをする場合、土地のギリギリまで使うため、
トラクターの走らせ方を一方通行にします。
バックで奥まで行って、畝立て。またバックで奥まで行って畝立て…。
これを55回繰り返しました。






2日かけて、ようやく完成!


畝立てビニールマルチ張りが終わったら、引き続き、畝の間をキレイにするのと、排水用の溝掘り。これは、1ヶ月かけてキレイにしていきます。


畝が出来たことで、難しい顔をして週間天気予報とにらめっこをする事はなくなりました。
後は、種を撒き、しっかり育苗して、定植に備えます。

圃場長、ひとまずお疲れ様でした。