この鍬は、三又鍬といい、土を起こす時に使う鍬です。
OLをしていた最後の会社で、友達から送別品としていただいた鍬で、
ジュンコと呼んでいます。
家庭菜園時代では、最初の畝立てをする時に大活躍していました。
ところが、研修先では、耕うんはトラクターでするものと教わり、あまり使う機会がありませんでした。
畝を立てるときに、除草のためにビニールマルチを張るのですが、
張る時はトラクターを使って張ります。
でも、栽培が終わりビニールを剥がす時、手だけで剥がしていました。
これが、時間がかかって大変な作業です。
あまり時間が経っていない場合は、すぐに剥がせるのですが、
1シーズン経つと、土も固まり、簡単には剥がせません。
研修先でも、特に何も言われなかったので、そういうものだと思っていました。
ところが…。
周りの農家さんが、あまり時間をかけずに、スゴイ量のビニールを短期間で剥がしていました。
しかも、簡単に。
何かあるハズ!と圃場長が観察していると、
三又鍬を使っているではないか!
固まった土を、ジュンコで砕き、土をやわらかくしてから、ビニールを引っ張り上げる。
なんという事でしょう!
あっという間に、80mのビニールを剥がすことができました。
代わりに普通の平鍬や、三角鍬でやってみましたが、このスピードは出ませんでした。
「道具は正しく使おう」というより、「正しい道具を使おう」です。
まだ、ジュンコを使い慣れていないので、へっぴり腰ですが、
あと14本×80m残っているので、
終わる頃には上手にジュンコ使えるようになっているはずです。
やはり、野菜農家は野菜農家から学ぶという事がよく分かりました。
これからも、周りの農家さんの動きをよく見て、技の習得に励みたいと思います。