1月に入り、葉物の収穫も本格的にはじまりました。
KOM'S FARMのコマツナは、葉も分厚く、がっちり系です。
そしてなによりも、葉っぱが甘いんです。
「冬のホウレン草が甘い」というのはよく聞く話ですね。
今年の葉物は、全体的に甘くなっていますよ。
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「コマツやホウレン草の葉の色が濃緑色のものは、硝酸態窒素の濃度が高い」といわれていますが、一概には言えないんですよね。それに、この話はちょっと昔の話です。
土の中から吸収された窒素成分は、光合成によってできた炭水化物と結合してアミノ酸になり、
タンパク質、糖、食物繊維になります。
・タンパク質は、細胞を作り
・糖は成長エネルギーとなり、
・食物繊維は体を大きくしていきます。
成長に使い切れなかった余剰の窒素が硝酸態窒素となります。
余ったらの話です。
光合成をするのに必要なミネラルは、マグネシウム(Mg)、葉緑素の中心です。
(葉緑素、クロロフィルを検索してみると、化学式にMgが含まれていますよ)
マグネシウムで葉緑素を形成し、光合成がしっかり行われ、窒素が余らなくなるため、硝酸態窒素にならずに消費されます。葉緑素がたくさんある葉っぱは、分厚くて緑が濃くなります。
余分な窒素を与えず、ミネラルバランスの良い土だと、健康な野菜となります。
そして、冬。
冬は気温が下がり、頻繁に霜が降りて凍結します。
野菜は、細胞を守るために、糖分を濃くして不凍液を作るため、凍りません。
つまり冬の葉物は、窒素が余まらすような余裕はないのです。
KOM'S FARMでは、コマツナやホウレン草などは、冬だけ栽培します。
やっぱり、おいしい時期の葉物を食べていただきたいので!