レタス畑に卵の殻

植物が成長するのに必要な肥料要素として、
窒素(N)、リン酸(P)、カリウム(K)の3つがあります。

これ以外に欠かせないのが、ミネラル。
体作りに必要なカルシウム(Ca)と、光合成の葉緑素の中心であるマグネシウム(Mg)は、たくさん必要になります。

その他に微量で、鉄(Fe)、硫黄(S)、ホウ素(B)、マンガン(Mn)、銅(Cu)、モリブデン(Mo)、亜鉛(Zn)、塩素(Cl)などがあります。

有機質のもの、無機質のものがあり、KOM'S FARMでは有機JASの適合したものを入れています。
作付けごとに肥料やミネラルは、必ず入れるというわけではなく、足りない場合に入れます。
ただ、たくさんの作物を栽培すると野菜が吸ってしまうので、土の中のミネラル分が足りなくなってしまうので、毎回入れるようにしています。



「ランカク」という有機石灰です。
ランカク→卵殻、卵の殻です。
一袋20kgで約2000個のタマゴの殻が入っているそうです。
これは、カルシウムを補充するためのものです。
卵殻の他に、ホタテや牡蠣の殻、天然の石灰岩を削ったものがあります。

この畑は、前作でジャガイモを栽培したのと、
これからレタスをたくさん栽培するので、カルシウムをたくさん投入しています。


【解説】
ジャガイモは酸性土壌がお好みなので、土の酸度が5.0~6.2くらい。
レタスは、中性に近い6.5。
酸性に傾いた土を、石灰を撒いて中和させます。
播種や、定植の2週間前までに準備するのが理想です。



畑の土の表面が卵の殻で真っ白になりました。



化学肥料の石灰をたくさん入れると、土が固くなると言われますが、
有機石灰の場合、固くならないんです。
タンパク質を含んでいるので、微生物のエサになるので分解しやすいようです。


カルシウムや、マグネシウムを撒いた後は、すぐに土を混ぜます。



この後、畝を立てて、地温を上げるためにビニールマルチを張ります。

明日は久し振りにマルチを手張りします。
風、吹きませんように…。