ハクサイが結球を始めました。
中味を隠すかのように葉を閉じ、そのなかで葉の枚数をどんどん増やしていきます。
このハクサイは、種まきから65日で収穫できる、早生タイプのハクサイです。
8月18日に種を撒いて、20日くらいに発芽。
それから65日とすると、10月末には収穫できそうです。
11月、お鍋が恋しくなる頃、届けできそうですね。
これ以上、ムシに食べられませんように…。
【ハクサイ・キャベツの結球する仕組み】
気温が15~17℃くらい、葉の枚数が20枚以上になると、ハクサイは結球をはじめます。
結球する仕組みは、太陽の光がハクサイの葉に当たると、「オーキシン」という植物ホルモンが葉の裏側の茎の部分に集まります。そうすると、裏側の茎の部分の細胞が膨らみ、葉が曲がって、立ち上がってくるのです。
品種にもよりますが、ハクサイの大きさは、葉の枚数に比例するので、できるだけたくさんの葉を用意しなければなりません。大きな玉にするには、定植してからスタートダッシュが肝心です。
【なぜハクサイ・キャベツが結球するのか?】
ハクサイは、気温が0~5℃くらいになると、花芽ができます。ハクサイの中心部にできます。
葉を何枚も重ねて厳冬の寒さ、凍結や霜などから、花芽を守るためです。
花芽ができると、葉の枚数を増やす活動をやめてしまい、寒さから実を守るためにエネルギーを糖に変え、凍結を防ぐのです。冬のハクサイが甘いのは、こういう理由です。
春になったら、卵の殻を破るかのように、花芽が伸びて花を咲かせます。
ハクサイの菜の花は、やさしい味でとてもおいしいですよ。
結球できなかったハクサイは、菜の花として春に収穫します。