焼いもの甘さ

スーパーの入り口で見かける、石焼き芋。
1本200円前後と気軽に買えるので、夕方になると結構売り切れています。
この石焼き芋。しっとり、ねっとりしてとても美味しい。
カロリーはどのくらいなのか?なぜ石焼き芋は甘いのか?を調べてみました。

サツマイモの甘み成分は、ショ糖・ブドウ糖・可等・麦芽糖。
生芋に全く含まれていない麦芽糖が加熱される事により、
蒸し芋の場合は12.6% 焼き芋の場合は15.4%と増えます。

麦芽糖は砂糖より甘みは劣りますが、旨みが強いのが特徴。
焼いもは、香ばしく独特の甘さなのですが、
これはゆっくり時間をかけて加熱することで、麦芽糖の生成が徐々に増え、甘さが十分の引き出されるためです。さらに加熱により水分が少なくなるため、いっそう甘さを濃く感じるのです。

炭水化物である「でんぷん」は、サツマイモの酵素アミラーゼにより 細かく分解され、麦芽糖を生成。アミラーゼが活発に働くのがおよそ65℃から75℃の温度帯で、芋の中心温度が約70℃で最も活発に働くため、70℃の温度帯をいかに長い時間保つかが甘さのポイントです。

石焼き芋が甘くておいしいのも、実は敷かれている石の遠赤外線効果と、石の隙間を通ってくる熱せられた空気とで、ゆっくりと時間をかけて焼いているからだそうです。

1㎝程度の玉石で、かつての最良品は大磯三分(おおいそさんぶ)と言って湘南・大磯町産出の三分の玉石や、戸室石という石が遠赤外線をよく出すそうです。

最近は、サツマイモの貯蔵方法にも工夫がされています。
「キュアリング処理」といって、貯蔵期間を延ばすために収穫した作物を、貯蔵前に一定の高温多湿の条件を3~4日置いくことで、サツマイモの貯蔵性や旨みを増す方法です。
貯蔵方でも、でんぷんが麦芽糖に変わる手助けをするのです。


焼いも100g当たりの成分は、実は白米とあまり変わりません。

エネルギー量:163kal  精白米168kal
タンパク質 : 1.4g   精白米2.5g
脂質    : 0.2g   精白米0.3g
炭水化物 :39.0g    精白米37.1g

白米に比べて不溶性の食物繊維が多く含まれます。
サツマイモに切り口がらしみ出る白い液は、ヤラピンといって、食物繊維との相乗効果で便秘への効果が期待できます。

ミネラル、ビタミンも多く、脂肪燃焼ビタミンとも呼ばれるビタミンB2や、ビタミンCは加熱しても他の野菜に比べてもの損失が少ないようです。

サツマイモのポリフェノール、主にクロロゲン酸は、メラニン生成の阻害作用があるなど、健康や美容に効果があると注目を集めていて、成分的にはすばらしい食品です。
クロロゲン酸はコーヒーにも含まれていて、焼いもの香ばしい匂いがコーヒーに似ているのもうなずけます。

サツマイモの皮は赤紫色、皮に含まれる色素はアントシアニンであり、ポリフェノールの仲間です。中身が紫のサツマイモは、ポリフェノールたっぷり。アントシアニンはブルーベリーなどで有名ですが、眼の疲れ・インフルエンザウィスルの増殖や胃がん細胞の増殖を抑えるなどの効果があるそうです。

といったように、健康にも美容にもよいサツマイモ。
たまには一日三食のうち一食を焼き芋にしてみるのもいいかも知れませんね。

最後に、スーパーで売っている焼き芋、美味しいのを選ぶチェックポイントは、
皮の外まで「黒い蜜」が出ているものだそうです。