お百姓さんへの道 Vol.14  兵庫県立農業大学に行く

12月10~11日に就農に関する研修を行うという事で、加西市にある兵庫県立農業大学へKOM'S FARMメンバー2名で研修を受けて来ました。

研修の内容は今まで兵庫県や丹波市の農政の担当の人 と話をしてきた事と同じ内容でした。
2日間、片道50分かけて行く内容ではありませんでした。
受講されている他の方も、大半は新規就農のタマゴさん達がほとんどで、一通り戦ってきた我々ヒヨコチームは、16組中5組ほどでした。

農業大学内では、若い学生さんが農業の勉強をされているのですが、新規就農者等育成研修で、実践タイプがあって、9月~翌年8月末までの1年間、大学内の施設(ハウス)を使い実践技術を習得するという研修です。
本当なら、今年の9月から、この研修を受ける予定でした。5月末頃に、丹波市の農政の担当の方から、「追加募集があるので、面談に行きませんか?」と連絡を貰っていました。
 しかし、会社に勤務中だし、そう簡単に会社って退職など出来ないですよね。お断りしました。
普通そうですよね…。

実践研修されている方とお話することも出来ました。
ハウスでトマトやイチゴ、葉物野菜を栽培されていて、種苗・農薬・肥料・暖房の燃料は自己負担ですが、それ以外は無料。失敗してもさほど損失は無く、大学の授業も聴講できるし、慣行農業を学ぶには、とてもいい研修だと思います。研修生の中には、無農薬有機栽培をしている人もいましたが、講師の人は、「ね、だから無農薬有機栽培って、採算が取れなくて新規就農者には無理なんだよ」と言っているかのような紹介をされていました。事実、その方の、有機栽培に対する考えは、ちょっと浅かったので、やむをえない感じです。まぁ、まだ研修を始めて3ヶ月ですからね。がんばれ!


2日目は、就農2年目の農家の方の農場見学をしました。

1軒目は、稲美町の
露地栽培のキャベツ農家さんです。
製造されたキャベツはJAに降ろしているそうです。
1個当たりの単価が低いので、畑の広さを2丁確保し、大量製造されています。
キャベツの見た目、大きさ重視されている、製造業の農家さんです。


2軒目も稲美町の、イチゴ農園です。
これまた、大量生産されていました。
効率化を考え、どんどん便利な機械を投入されていました。

どちらの方も2年目と言いながら、大規模農家さんです。うちの農業に対するスタンスでは、到底、全部の野菜の面倒を見ることができない広さでした。
農法も考え方も、うちとは違う農家さんでした。

この2日間の研修で、新しい事を学ぶ事はあまり無かったものの、全く反対の考え方の人の話を聞くと、
自分たちの考えの曖昧な部分が、確信に変わったりするので、そういう意味では、よかったな、と思います。

そして、農政のいう事を聞かない私達を、受け入れてくれる親方農家さんや、周りで応援してくれる丹波の方々、神戸でおいしい野菜を待っててくれる方々の存在が、とてもありがたく思え、感謝の気持ちでいっぱいです。まだ、新規就農のスタートラインに立てた所ですが、もしこれ「お百姓さんへの道」を読んで、就農するのに話を聞きに来てくれる方がいたなら、今までたくさんの農家さんが私たちにしてくれた事をしっかりお伝えしないとな~と思います。

さて、今週末は、ちょっと遅いタマネギの定植をします。何株するのかな~。わくわくです!
来週は、丹波市の農政の方と会って、研修の最終打ち合わせをします。こっちは、戦いです。