お百姓さんへの道 Vol.10

野菜について、たくさんの事を色々知りたくて、2年ほど前から勉強することにしました。


まずは、野菜について基礎から始めるという意味で、教科書を4冊とレポート提出すれば取得できる「野菜栽培士」からスタート。教科書なだけに慣行栽培を中 心とした、淡々とした内容で、歴史・土・野菜各種・有機JAS・起業など、4ヶ月コースですが、半年かかりました。講習期間中、先生といわれる人に質問で きたので、分からないことを聞くことができてちょっと助かりました。


次に、野菜の栄養の事を知りたくなり、フードコーディターの勉強を始めたのですが、食空間やマネージメントなど野菜以外の事も項目にあって、今は違うな~ と思い、「栄養学」の勉強に切り替えました。これが結構面白い。人間に必要なものは植物にも必要だということや、人間の消化の仕組みにハマってしまいまし た。
あ、資格は取ってないです。


次は、有機栽培の勉強。
「有機栽培のことを知るなら!」と薦められた本を半年かけて読みました。
栽培士の時よりもっと具体的な内容で、しかも字ばかり、そして難しい。
半年たった今では、有機栽培だけでなく、植物の事をよく理解できました。


知識ばかり持つと「頭でっかちになる」「農業なんて本の通りにはならない」とよく言われますが、
経験が少ない分、知識はやっぱり必要になってきます。
たくさんの知識の引き出しを持つことで、一つの事を色んな方向から見ることができるようになると思います。
たくさんの知識を組み合わせ、繋げてみると、「あ~そういうことだったんだ!」と納得できることがよくあります。断片的だったものが、どんどん一つにまとまって、全体が少しずつ見えて来るんだと思います。


で、残すところあと6ヶ月。
最後に、有機栽培を全く反対側から見るために「自然栽培」について。
種のこと、土のこと、連作のこと、暦のこと、天気のこと、自然のこと。
自然栽培の理念だけではなく、科学的に勉強していきたいと思います。
半年後、有機栽培でいっぱいの自分の考え方が、どうなっているのか…今から楽しみです。